大学生活

20歳男性の僕が衝撃をうけた本シリーズ②『おやすみプンプン/浅野いにお』

20歳男性の僕がこれまで生きてきて衝撃をうけた本を紹介していきます!

 

今回は漫画本。

浅野いにお先生のヒューマンドラマ系漫画

『おやすみプンプン』です。

この漫画は、漫画界でもかなり有名な作品で鬱漫画として広く知られている漫画です。

 

「鬱漫画 ランキング」とかで検索すると大体1位とか2位とかに出てくる作品です!

誰もが認める鬱漫画といえると思います。

今回はそんな『おやすみプンプン』を紹介していこうと思います!

おやすみプンプンのあらすじ

この漫画のあらすじを、簡単に説明していきます。

 

主人公は鳥のようなイラストの男の子です。名前は『プンプン』

物語を通してずーっと顔は書かれません。顔を書かないことで読者自身が感情移入がしやすくなっているように感じます。

 

プンプンの小学生時代から物語は始まります。

プンプンの普段の学校生活や恋愛、家族事情や住んでいる町などが描かれます。

 

小学生ならではの考え方や見える景色などがうまーく表現されています。僕と同じくらいの年代の人たちは、小学生の頃の心を思い出すことだと思います!

 

プンプンは転校生の愛子ちゃんに一目ぼれし、中学生に上がってからもずっと心を寄せ続けます。

 

その後、プンプンは中学生活を送り、高校生になり、成長していきます。

漫画全体をとして、『プンプン』という男の子の半生が描かれていきます。

 

おやすみプンプンの魅力

おやすみプンプンの魅力は話し出せばきりがないほどたくさんあります。

その中から、僕が「これだけは話しておきたい!」という魅力を紹介していこうと思います!

おやすみプンプンの魅力① 漫画のクオリティの高さ

まず一つ目は漫画としてのクオリティの高さです。

 

この漫画では、背景に実際にある景色を撮って漫画風に加工したものが使われています。

そのため、どのシーンも実際にある景色なので非常に親近感がわきます。

また、その上に書かれているキャラも浮いておらずしっかりと漫画の中になじんでいます。絵を描く技術もかなり高いと思います!

 

ワンシーンワンシーンが非常に細かく書かれていて、読んでいてとても楽しいです。

表紙も常にワントーンのものになっていて、こだわりが見られます。

 

おやすみプンプンの魅力② 表現力の高さ

 この漫画では、主人公のプンプンを初め、たくさんのキャラがだんだんと「歳」をとっていきます。

小学生時代から中学、高校と考え方の移り変わりや言葉遣い、環境の変化がめちゃめちゃ上手く書かれています。

「小学校の時こんなこと思っていたなぁ」

と昔が懐かしくなると思います。

 

また、好きな子と話した時や町中で久しぶりに昔の友人と会った時の対応や思考などの表現が絶妙です。

「 子供の頃に見えていたきれいな景色が大人になるとそう思わなくなる」

という誰もが体験したことがあるようなことも漫画の絵を通して感じさせられます。

 

おやすみプンプンの魅力③ とてつもなく練られたストーリー展開 

この おやすみプンプンという作品は伏線もヤバいです。

子どもの頃の不思議な出来事や些細な出来事、タイトルである「おやすみプンプン」の伏線回収が秀逸です。

 

短いスパンの中での伏線回収と最終巻での分かる長いスパンでの伏線回収があります

 

一コマ一コマが不思議ですが、その中の会話や出てくる人物が今後の伏線に絡んでくるので、しっかりと読み進めるのがオススメです。

 

おやすみプンプンの魅力④なんとも言えない気持ちを味わうことができる

 この作品を読んでいると何度も何度も、何とも言えないような気持ちになります。

切ないような、さみしいようなそんな気持ちや嬉しいような怖いような、そんな気持ちです。

 

ここまで人の心を動かすことができる漫画作品はこれまでも今後も登場しないのではないかとも思います!

また、『おやすみプンプン』は最強の鬱漫画としても知られています。

実際、僕も読んだ後1週間近くは気持ちが沈んでいました。

 

現実の話ではないはずなのに、漫画のワンシーンを思い出すたびに何とも言えない気持ちになります。

 

感動するシーンも多くありますが、号泣するというよりはどちらかというと感極まってウルっとくる感じです。

 

おやすみプンプンの魅力⑤名言が非常に多い

この『おやすみプンプン』という漫画は名言が非常に多い漫画としても知られています。

人間の真理や大人でも不完全なことはあるのだと分かるような言葉など、様々な名言が登場します。

 

詳しい名言は他の記事で紹介しますので、その記事を参考にしてみて下さい!

おやすみプンプン以外にも名作ぞろい!『浅野いにお』のおすすめ漫画!

おやすみプンプンを描いた浅野いにお先生は、他にも数々の『エモい』名作漫画を世に排出しています。

今回はその中でも特にオススメの作品を紹介します。

 ソラニン:全2巻

社会人2年目の井上芽衣子は、将来に希望を感じられずにいた。社会や大人に対し不平不満がありつつ、しかしどうすればいいのかわからないまま、ついに勢いで会社を辞めてしまう。

芽衣子の同棲相手であり恋人の種田成男は、大学時代のバンド仲間である加藤、ビリーと定期的に会い、デザイン事務所のアルバイトの合間を縫ってバンド活動を細々と続けていた。喧嘩し、互いに励まし合いながら、先の見えない生活を続けていく芽衣子と種田。

やがて、自身の音楽の才能は平凡と言い張り、逃げの姿勢である種田に対し芽衣子は苛立ちを隠せなくなり「バンドをやってほしい」と自分の思いをぶつける。その芽衣子の一言から種田はアルバイトを辞め、再びバンド活動に熱を入れることを決めた。

そして加藤、ビリーらに声をかけ、自身の新曲である「ソラニン」をレコーディングする。

ソラニン (漫画) – Wikipedia

 「ソラニン」というワードは聞いたことがある人も多いでしょう。ジャガイモの芽の毒とかで。

映画化もした漫画です。アジアンカンフージェネレーションが作中で出てくる曲を歌ったことでも有名です。

若者の心の内を見事に表現できていると思います。共感できるところが何度も出てきます。

まさに「エモい」漫画の代表作です。

 

虹ヶ原ホログラフ:全1巻

こんな作品はもう描けないと思います――浅野いにお 「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交差する――。

子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生……あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。

Amazon 虹ヶ丘ホログラフ

 おやすみプンプン程ではないが、鬱度が強い作品。

やるせない後味の悪さといいますか、何とも言えない感情になると思います。

 

漫画の中で場面が頻繁に変わるので、しっかり読まなければ理解するのは難しいかもしれませんが、非常に良くできた漫画です。

全1巻なので、気になった方はぜひ!

 

うみべの女の子:全2巻

 冬、中学2年生の佐藤小梅と磯辺恵介は浜辺にいた。小梅は恋い慕っていた先輩の三崎から、オーラルセックスを強要された挙句に振られ、先程、磯辺との衝動的な性行為を済ませたばかりだった。小梅は未だに三崎を思っており、磯辺への恋愛感情はなかった。

磯辺は中学1年生の時に小梅に告白し、現在まで小梅を思い続けていた。磯辺は小梅に再度思いを告げるが、小梅はどう答えていいか分からず、ひたすらに謝罪を返すのみだった。

翌日、小梅は学校にて三崎から呼び出され、前日のオーラルセックスについての謝罪を受ける。小梅は三崎への未練から彼を咎めずに、改めて彼に交際を申し込むが、三崎は小梅に「タイプではない」と伝える。

その日の下校中、小梅は堪らず泣き出してしまう。途中で磯辺と合流し、彼から、小梅が自分を思っていなくても構わないと伝えられ、家へと誘われ、小梅はこれを承諾する。この時期から2人は秘密の肉体関係を築くようになる。 

うみべの女の子 – Wikipedia

 もういろいろとヤバい作品。

 

思春期の中学生の浅はかな考え方や行動を見事に表現している。アレなシーンが結構出てきますが、不快ではないです。

切なさが半端じゃない。この作品もまた何とも言えないような感情になると思います。

 

まとめ:浅野いにお天才

この一言に尽きますね。

浅野いにお先生の作品の中では、おやすみプンプンがダントツで好きですが他にもたくさんの作品があり、何とも言えないような気持ちにさせてくれます。

 

おやすみプンプンは完全に「ヤバイ」作品なので、読むときは読後に気持ちが沈むのを覚悟しておいてください。

ではでは。