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東京都の田舎に生まれた天才になれなかった大学生の超雑記

20歳男性の僕が衝撃をうけた本シリーズ①『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち/上間陽子』

こんにちは!

今回は、「20歳男性の僕が衝撃をうけた本」シリーズ第一弾、

『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち:上間陽子』です!

 

この本はマジで衝撃です。まさに衝撃。

ぼくらが住んでいる日本ではこんなことが起きているんですよ!

『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』書評

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この本を読んだきっかけ

僕は大学で社会学部に所属しています。

この本は授業課題の一つ、レポート課題の書評のための本として読み始めました。

 

タイトルと表紙に目を引かれ、流し読みしてみると、物語形式で書かれた質的調査の研究がまとめられているものだと分かりました。

物語形式のため読みやすいと思い、選んだ本です!

 

特に社会学部の人とか!社会で起こっている事実に興味がある人には是非読んでみてほしい!

 

この本の概要

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社会学者の上間陽子が沖縄の街の少女たちについて調査したものを物語形式で書いたもの。2012年から2016年まで、4年間の研究結果をまとめたもの。

・まえがきー沖縄に帰る

・キャバ嬢になること

・記念写真

・カバンにドレスをつめこんで

・病院の待合室で

・新しい柔軟剤 あたらしい家族

・さがさないよ、さようなら

・調査記録

・あとがき

 本編はこの9つで構成されており、長い時間をかけて調査した沖縄の6人の調査対象者の女の子たちの話。女の子たちはほとんどが10代。
 
そのためこの本に書かれていることはすべて沖縄の街で実際に起こっていた、または今も起こっている話です。
「これは、私の街の女の子たちが、家族や恋人や知らない男たちから暴力を受けながら育ち、そこからひとりで逃げて、自分の居場所をつくりあげていくまでの物語だ。」(本文19ページ)

 このように、沖縄のマイノリティの環境女の子たちを主に若者を調査しています。

僕と同年代の人たちがいっぱい出てきます。

 

社会学者であり質的調査で調査を行っています。言ってしまえば、女の子たちと深い信頼関係を作り、心の内やこれまでの経験などを聞き出すプロなわけです。

あまりにリアルな沖縄の女の子たちの現状が描かれています。

これを読めば沖縄についての興味が今の興味の丁度8倍くらいになるんじゃないかな。

本の書評

この本では考えさせられる事例が何度も何度も出てきています。

その中で僕が心に残った言葉や考えさせられた内容を紹介していこうと思います。

 

結構真面目風にいきます!

 暴力によって自分で自分を破壊するようになる

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 私たちは生まれたときから、体を清潔にされ、なでられ、いたわられることで成長する。

だから身体は、そのひとの存在が祝福された記憶をとどめている。

その身体が、おさえつけられ、なぐられ、懇願しても泣き叫んでもそれがやまぬ状況、それが、暴力が行使されるときだ。

そのため暴力を受けるということは、そのひとが自分を大切に思う気持ちを徹底的に破壊してしまう(本文6ページ)。

 ぼくが非常に考えさせられた一文です。

 

例えば未成年の望まない妊娠。非難されがちなことではあるが、それにもきちんとした理由があるのではないかと思いました。

 

妊娠したというその事実だけしか見ておらず、その背景、強制的だったのではないか、過去の経験により、自分を大切にする気持ちが破壊されてしまっていたのではないか、それは本人だけの問題なのか、など。

 

存在が祝福されて成長してきた人だけではないのです。

 

他人の暴力によって自分自身を大切にしなくなるという考えは真実だと思います。

沖縄では暴力が常態化されている

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沖縄の一番ヤバいと思ったところがコレです。

どうやら沖縄では、

「先輩>後輩」の関係が絶対になっているようで、先輩から振るわれた暴力に対しては文句が言えないような状況にあるようです。

 

暴力を振るわれた当時の後輩に後輩ができた時、先輩にされたのと同じように後輩に暴力をふるうようになってしまうようです。

 

ある意味暴力が正当化された状態にあるのです。暴力の連鎖が止まらない原因です。

レイプ被害はいつまでも続く

この本には中学2年生の時にレイプ被害に合った女性の調査も記録されていました。

なんというか、言葉では言い表せないような気持ちになります。

レイプにあった女性がその後性行為を繰り返すようになるという話を聞いたことがありますか?

レイプという犯罪に負けたわけではないということや、自分の身体のことを自分で決まられなかったために失われてしまったコントロール感覚を取り戻すために、同じ場面を再現することがあると言います。

自分は犯罪に負けなかったという気持ちを取り戻したり、自分の身体のことは自分で決められるというコントロール感覚を取り戻したりすることができるそうです。

 

多くの人と性行為をすると性病や危険に巻き込まれる恐れが出てきます。

つまりレイプによる被害は事件は解決したとしても、それによる被害は終わらないということです。

結論:知らないことだらけで社会のことを考え直す良いきっかけになるよ!

この本はまさに衝撃でした。

社会学者が行った調査であり、書かれていることは全て事実です。

私たちが知らないところで、色々なことが起きていて、多くの悲しみが生まれているのです。

暴力に対するケアが足りていないということや、結婚制度のオワコン感などがよく分かると思います。

 

新しい知識や思考を得るために非常に良い本だと思います!

興味を持ったら是非読んで欲しいです。

ではでは。